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概要
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BYOD パソコンに個人で自由に利用できるイメージと授業で使う管理されたイメージの共存が可能です。
Phantosysのローカルキャッシュに授業用イメージをコピーしておくことで、学校では授業イメージで起動、自宅ではローカル起動してPCを自由に利用することができます。
さらに、ハードウェアが異なるPCでも同じイメージをから起動することが可能です。
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特長
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ローカルOSとPhantosysで作成した授業イメージの共存ができます。
専用のUSBメモリからPCをブートするとPhantosysで管理された授業イメージが起動します。
ローカルブートすると、ローカルOSが起動し自由にPCを使用できます。
ローカルOSには手を加えないので、利用者環境への影響を最小限にできます。
Phantosysサーバーは、インターネット上のサーバーやパブリッククラウド上にも配置することができます。
異なるPCでも同じイメージから起動できます。
イメージコピーツールでWindowsを起動せずイメージのコピーが行えます。
Windowsを起動せずイメージのコピーが行えるので、VDAライセンスを節約できます。
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機能
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個人イメージと授業イメージのデュアルブート
ディスクの空き領域をローカルキャッシュ領域としPhantosysのイメージをコピーすることで、ローカルOSとのデュアルブートが可能です。
USBメモリをPhantosys起動用に初期化することで、起動ディスクとすることができます。
USBメモリからPCを起動するとPhantosysサーバーに接続できます。サーバーに接続すると起動メニューが表示され、イメージ起動を含む通常のPhantosysのホストと同じ操作が行えます。
※ USBブートでサーバーに接続するには、有線LAN環境が必要です。
※ USBブートしローカルキャッシュ内のイメージの起動には、有線LANは必須ではありません。
ローカルキャッシュのインストールが完了すれば、イメージのフルキャッシュコピーが行えます。
次回からUSBブートすると起動メニューが表示されるので、イメージを選択するとPhantosysのイメージがから起動します。もちろん、起動イメージを指定して自動的にイメージを起動することもできます。
USBを接続せずローカル起動すると、ローカルOSが起動します。ローカルOSはPhantosysでは管理されていないので、自由に使用できます。
PCのディスクが許せば、Phantosysの機能を使ってLinuxを含む複数のOSや複数の環境を起動することでもできます。
各PCに異なるイメージを割り当てることができるので、学生や学部ごとに異なるイメージが利用できます。
セキュリティ
ローカルキャッシュ内のイメージはPhantosysで管理されます。アプリケーションや設定も統一されます。
ローカルキャッシュは未使用領域内に作成され、かつ暗号化されているので、ローカルキャッシュ内のデータにアクセスすることはできません。
万一PCを紛失した場合でも、ローカルキャッシュ内のデータは保護されセキュリティが確保されます。
たとえローカルOSが破損してOS起動しなくても、USBブートすればキャッシュ内のOSは起動することができます。
USBメモリには接続情報は保持しません。万一紛失してもセキュリティが確保できます。
USBメモリの内容は共通なので、USBを忘れた場合でも予備のUSBを使って授業を行うことができます。
クラウドサーバーの利用
PXE起動を行わないため、サーバーはセグメントを越えた環境に設置できます。
通常のネットワークブート方式はサーバーはローカルネットワーク上である必要がありますが、USBブートするとその制約から解放されサーバーをインターネット上に配置することもできます。
一般に自宅のインターネット環境は、NAT(NetWork Translation)を使用したブロードバンドルーターが使用されています。この場合、外部から内部へのデバイスへ直接アクセスすることはできませんが、USBブートすることでインターネット上のPhantosysサーバーに接続できます。サーバーに接続すれば、イメージの更新などを自宅から行うことができます。
PhantosysサーバーはAmazon AWSなどのパブリッククラウドの仮想サーバー上に構築することもできます。
※ 別途USBデバイスサーバーをローカル環境に設置する必要があります。
もちろん、ローカルネットワーク上のオンプレミスサーバーや仮想サーバー上にPhantosysサーバーを設置することもできます。
Phantosysサーバーへの接続はUSBブート時の起動メニューまたは、Windowsクライアント上から接続てきる他、通常のPXEブートでも可能です。
共通イメージ
イメージを作成するマシンを実マシンではなく、VM Playerで作成した仮想マシンを使うことができます。
仮想マシンにOSをインストールして、イメージをアップロードすることで仮想環境上の仮想マシンをネットワークブートすすることができます。
ネットブートした仮想マシンを使ってアプリケーションのインストール等が行えます。
仮想マシンで作成したイメージを実際のPCを割り当て起動することができます。
仮想マシンで起動したPCは起動時に自動的に適切なドライバがインストールされます。
イメージ更新後の初回起動時に、自動的にローカルキャッシュ内にスナップショットを作成します。このスナップショットはドライバがインストールされた状態となります。
次回からは各PCが作成したスナップショットから起動しますので、PCのハードウェアが異なっても各PCはドライバが適用された状態で起動します。
※ 一部適用されないドライバがあることがあります。
VDAライセンスの節約
独自のコピーツールで、Windowsを起動せずローカルキャッシュコピーが行えます。Windowsを起動して行うのに比べ、サーバーの負荷を大幅に減らし高速にキャッシュコピーできます。
Windows10をサーバー上のイメージを使って起動する場合には、各PCにVDAライセンスは必要となり、コストの原因となります。
本ソリューションではサーバー上のWindowsイメージを直接起動せずイメージのコピーができるため、各PCにはVDAライセンスが不要となりライセンス費用を節約できます。
※ ひな形用マシンにはVDAライセンスが必要です。
※ 各PCのOSにボリュームライセンスが必要です。