2011/02/22
「Phantosys 2」 発売開始のお知らせ
2011年02月22日から、シンクライアントOSの新製品「Phantosys2」を発売を開始します。
高機能・高コストパフォーマンスのネットワークブート型シンクライアントOS として定評のある「Phantosys」を、最新のPC環境に対応するとともに機能を大幅に強化して操作性を向上した新商品で、日本初の画期的なシンクライアントOS として登場します。
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【Phantosys2の概要】
記憶装置を持たない端末をクライアントとして利用するシンクライアントは、ディスクレスによる故障率の低減や、クライアント端末からの情報漏えいを防ぐセキュリティ効果に加えて、クライアント端末をサーバー側で一元管理できるTCO削減効果が大きなメリットです。特に最近は、多数のクライアント端末の管理を効率化してTCOを削減するための抜本的解決策としてシンクライアントを導入する企業や組織が増えています。「Phantosys2」は64ビットへの対応と同時に、多数のクライアントの管理を効率化するためのさまざまな機能を強化し、最新・最強のシンクライアントOS として開発しました。
「Phantosys2」は、ネットワークブート方式のシンクライアントOSです。サーバー上に仮想ディスクを設定してネットワーク経由で仮想ディスクのOSを起動するネットワークブート方式は、既存のPCをそのままシンクライアントとして使える手軽さや、サーバー側の負担が少なく、大容量アプリケーションも快適に稼働するなど、シンクライアントの中でも急成長を遂げている方式です。
「Phantosys2」は、新たな発想によるイメージ管理を最小のディスクスペースで実現しました。マルチレイヤードノード方式により、一つのディスクイメージの中に異なるOSや環境をいくらでも持つことができます。管理に必要な画面イメージを瞬時に作成することができ、これらのイメージを自由に選択して起動できるなど、従来のネットワークブート方式では実現できなかった多様な運用スタイルを提供します。
「Phantosys2」は、独自開発の統合管理ツール「Phantosys コンダクター2」をオプションとして用意しました。誰にもわかるGUIで操作は簡単、管理者の負担を大幅に軽減します。
メンテナンスの手間を軽減したい、情報漏洩対策を講じたい、複数のOS環境を利用したい、どんな使い方をしてもいつも同じ環境から始めたい、もしもの場合の復旧は迅速でありたい、シンクライアントといえどパフォーマンスを下げたくない--というユーザーには「Phantosys2」が最適の選択肢です。/p>
「Phantosys2」の前バージョンである「Phantosys」は2008年2月の発売以来、おかげさまでご好評をいただいています。多くのユーザー様にお使いいただく中で明らかになったことは、シンクライアントの主目的であるセキュリティ確保と並んで大きなメリットとしてご評価をいただいているのがTCO削減で、教育関連市場を中心急速な普及を見せる原動力となっています。そこでこれらさまざまなユーザー様のご意見を参考に、新時代のシンクライアントOS として新たに「Phantosys2」を商品化しました。
【Phantosys 2の特長】
「Phantosys2」は64 ビット対応のシンクライアントOSです。32 ビットから64 ビットへの流れは時代の趨勢ですが、「Phantosys2」の場合はイメージをふんだんに利用するだけに、32ビット時代の約3GB というメモリ制限からの解放は大きなメリットとなります。シンクライアントOSの可能性を開き、操作性をさらに向上させるという意味で、「Phantosys2」の64ビット対応は大きな意味を持っています。
ネットワークブート方式のシンクライアントを利用するには、まずサーバー上にイメージを作成する必要がありますが、このイメージ作成が簡単に素早く行えることが大きな特長です。イメージの更新は1台を更新すればOKですので、メンテナンス時間が大幅に短縮し、安定したシンクライアント運用が可能です。クライアントには通常のPCを使用しますので、マルチメディアやCADなど負荷の大きなソフトウェアもストレスなく使用することができます。
一つのイメージに複数の起動イメージを持つことができます。学校などでは授業に応じてイメージを切り換えるなど環境に応じた使い方ができます。また問題が生じた場合など、正常なイメージから起動させることが可能です。新たなイメージが必要な場合は、現在の状態からすぐに作成できます。作成したイメージ群の中間層にあるイメージの変更や削除はいつでも可能で、クライアントの稼働中でも問題なく行えます。イメージファイルを変更するためにシステムを停止する必要はありません。
クライアントの起動は、サーバー側でイメージを指定して起動することも、クライアント側でメニューを選択して起動することも可能です。再起動させる際に前回の起動状態を維持して起動する「手動復元モード」を備えており、いつでもクリーンな環境で起動することができます。ソフトウェアのインストール実習などでも後処理が極めて簡単です。
クライアントのハードディスクの一部をキャッシュとして利用する「ローカルキャッシュ機能」を備えています。この機能を利用することで、大容量データを使用するCADなどでの処理速度の低下を防ぐと共に、サーバーやネットワーク負荷を軽減することができます。キャッシュはセクターベースですので、PCが盗難にあっても元のファイルを復元することは極めて困難です。この機能はローカルOS との共存も可能です。
複数のサーバーを設置して、サーバーの障害時に他のサーバーからクライアントを起動してダウンタイムを最小化するなどの冗長化が可能です。また複数のサーバーにクライアントを割り振ってサーバーの負荷を分散するなど負荷分散(ロードバランス)が可能です。
Atum版に搭載しているデバイスブロック機能では、クライアントのUSBポートや外部記憶デバイスへのアクセスを禁止します。デバイス経由での情報の持ち出しを制限することによって、強固なセキュリティ構築が可能です。
【統合管理ツール「Phantosysコンダクター2」】
「Phantosys コンダクター2」は、ユーザーの要望を集大成した統合管理ツールで、一目瞭然のGUIによって誰でも簡単に操作できます。
複数のサーバー群をまとめて管理する「サーバー管理」、クライアントをグループ別に整理して管理する「ユーザー管理」、イメージの作成や削除などを管理する「イメージ管理」、起動できるクライアント数を管理する「起動制限」、電源や起動イメージ変更、イメージ同期および事前キャッシュなどを指定した周期や時間で実行できる「スケジュール」、ネットワークの任意のPCから管理する「ターミナル」、指定したアカウントでクライアントのWindowsにログオンする「リモートログオン」--などの機能があります。